ここ数年、花火を撮っていましたが、撮り方も色々変えていました。
ただ、失敗しても次のチャンスまでが長く、上達しないままです。
初めは、長時間露光。。
少しでも、多くの花火を一枚の画像に収めるため、シャッターを長く開きます。
バルブの無いカメラで撮ったときは、一番長いシャッター速度(30秒)。
そして、そのままだと光が入りすぎて、真っ白になってしまうので、
レンズの前に黒い板で塞いで(ブレるのでカメラには触れないで)、
光を調整しながら、いい感じであがる花火のみ、いくつか撮りこんでいました。
ただ、この撮り方だと、2~3個以上の花火を入れると光が入りすぎるし、
シャッターが閉じるまでが長いので、その間、黒い板を手で持ってるのも辛くなる。
バルブのあるデジイチであれば、リモコンやリレーズなどで、自由にシャッター速度を
調整できるので楽です。。
光は絞りでも調整してました。
そして、今年は、多重露光で撮って見ました。
長時間露光と多重露光の違いは。。。
長時間露光は、一回のシャッターで多くの光を撮り込むのに対して、
多重露光は、一枚のフィルム(銀塩カメラの場合)に複数回シャッターを開く事で、
光を単発に撮り入れる方法。
デジカメの場合は、何枚か写真を撮って、後で合成することになりますが、
合成といっても、あり得ない物を作るのではなく、昔からある多重露光と同じ感覚です。
ただ、後からじっくりと、いい物だけを選んで合成することができてしまうので、
撮影テクニックとは、言い難いものはありますが。。。
実際に今年の、伊豆長岡の花火を合成してみます。
三脚は必須です。
周りの景色が動いていないことを確認してくださいね。
(すべて同じアングルで撮る事)
・花火1
シャッタースピードは5秒前後。(絞りは11~13)
バルブにしてリモコンで撮りました。
・花火2
この2枚目の写真も、上記と同じで撮ってます。
上の2枚の画像は、打ちあがった花火はキレイですが、下のほうが少し寂しい。。
そこで、低く上がった花火も撮影しておきます。
(合成しやすいように、上下、左右に上がる花火も撮るのがいいです。)
・花火3
低く上がった花火
・花火4
同じような低い花火
で。。。
花火1と、花火3を合成すると。。
こんな感じ↓
・花火1+花火3
同じように花火2と花火3を合成すると。。
こうなります↓
・花火2+花火3
花火3を花火4に入れ替えると。。。
こんな感じ↓。
・花火1+花火4
前の画像に似ていますが、煙が少ないので白い部分が少なく花火がシャープになります。
また、真ん中下に開いている花火もあり、少し賑やかです。
花火の合成は、フォトショップを使っていますが、いくつかフリーソフトも出ているようなので
それらを使うこともできますよ。。
以前、ホタルの画像を合成したときは、
JTrim(無料ソフト)
を使いました。。
まだ、この夏、花火を見る機会があると思いますので、良かったら試してみてください。